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手抜き水槽研究所
かれこれ四半世紀ほど
水槽
をいじっています。
一度、子供がぶつかって割れた事がありましたが、ニッソーの60cm水槽1本を使い続けています。
水槽は大きいほど水質が安定し、器具も割安ですが、 設置場所に困るので、60cm水槽をおすすめします。
(60cm水槽:幅60cmx奥行き30cmx高さ36cm)
水槽内には流木2本と岩1個が入っています。
流木はどちらもホームセンターなどで購入したのですが、 岩は海岸で拾ったもので、貝類による穴が開いています。
(2006年1月の状態)
熱帯魚を飼育するというより水槽を置いてるだけです。
手抜きをするほど調子がよくなるようですね(^_^;
教科書通りでは長く続けられないですし、お金もかかります。
現在はこんな感じで「手抜き」しています。
■あまり水換えしない
■照明は24時間点灯
■エサを無駄にしない
■夏の暑さ対策をする
■増える水草を入れる
■濾過は外部式&底面
■丈夫で安い魚を飼う
■あまり水換えしない
昔は水換えの際に魚をいったんバケツに出したり、 ハイポを入れて水道水の塩素を中和したり、 1ヶ月に1回の頻度で水替えを1/3以下に抑えるなど 非常に面倒な教科書通りのことをしていました。
そのうちバカらしくなってどんどん手を抜き、 現在の水換え頻度は年に1〜2回程度で、 いつもは蒸発して減った分を足すだけです。
また、水換えには水道水をそのまま入れたり、 風呂の残り湯(当然入浴剤なし)を入れたり、 魚を入れたまま4/5くらい一気に換水してますが、 今のところ魚や水草に問題は発生していません。
昔のようにコケが大量に生えたり魚がバタバタ死ぬということがなくなったので、 水換えをするのは水草のトリミングやレイアウト変更のついでです。
マグネット式のコケ取り
マグフロートS
を使っています。
これはガラス面から離れた時に浮くタイプです。
それまでのコケ取り器は離れると沈んでしまい、 砂利をはさんで傷つけてしまうことがありました。
ガラス面にはあまりコケが生えないので、使用頻度は低めですが。
少し判りづらいですが、水槽に奥行き感を出すために 背面には少し余った車用のミラーフィルムを貼っています。
ここに生えたコケだけはプレコのために取らないでおきます。
模様に見えているのはプレコが背面のコケを食べた跡です。
水槽は
専用台
に置かないとトラブルの原因になります。
■照明は24時間点灯
昔は魚や水草の体内時計が狂うと悪影響があると思い、 教科書どおり毎日点灯&消灯していましたが、 面倒になってサボっても、何の悪影響もありませんでした。
現在は常夜灯&防犯灯&乾燥機&冬場のヒーターを兼ねて24時間点灯です。
なお、24時間点灯しても水槽がコケだらけになることはありません。
コケは全てプラティやプレコが食べているのかもしれませんが。
蛍光灯は20W蛍光管を2本使用した2灯式ですが、常時点灯は1灯だけです。
黄色いパルック電球色と青白いホタルック(消灯後にも光る)という組み合わせで、昼はパルック電球色、夜はホタルックというパターンが多いですね。
夏は
空冷ファン
を水面に当てて気化熱を奪うとともに、照明との間にエアカーテンを作って遮熱し、30度を越えないようにしています。
■エサを無駄にしない
エサを無駄にしないために「給餌用フレーム」を自作しています。
エサを与える時には、給餌用フレーム内に投入することにより、拡散を防ぎ、水草の隙間に入ったり、沈下を防ぐ事ができます。
プラスチックトレイの底をカットして、逆さにして浮かべて出来上がりです。
トレイを逆さにしないと餌が枠に付着して、食べ残しが発生してしまいます。
白いトレイが一般的ですが、黒い方が高級感がありますので、おすすめです。
浮かべてもあまり目立たない上に、コケが生えてきても汚らしく見えません。
主にテトラ・プランクトンを与えています。
顆粒状でフレークよりも食いが良くムダがありません。
内ブタに小さい穴を開けて振り出すだけなので便利です。
理想は餌が底に落ちないペースで少量ずつ1日に何度も与えます。
忙しくて忘れると2〜3日に1回だったり、長期旅行中には 1週間くらいエサを与えなかったりしますが、餓死しません。
キョーリンのひかりFDビタミンミジンコを試しに使ってみました。
容器は片手でエサやりできるように工夫されており、使いやすいです。
粉餌なので、
給餌フレーム
の使用は必須でしょう。
中身はオガクズかスリ胡麻にしか見えませんけど、乾燥ミジンコとビタミンE、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12だそうです。
まあ、ビタミンは「人間が」体内で合成できない物質ですので、魚類にとってのビタミンとは少し異なるかもしれませんが。
水草に付着して侵入&増殖したヒラマキガイを「生き餌」として飼っています。
竹の棒で潰してやるとカージナルテトラとプラティが先を争って食べてます。
(ただし巻貝類は水草を食べたり寄生虫の宿主になったりするので注意しましょう)
巻貝の卵塊は流木の裏などに大量に産み付けられています。
ときどき流木を引っ繰り返してやると、プラティたちが喜んで食べています。
他には自宅に侵入してきた蚊を与えることもあります。
■夏の暑さ対策をする
水槽の温度が30度を越えると魚や水草の調子が悪くなります。
水面に風を当て、気化熱を奪うことで水温を下げるクーリングファンを使っています。
29度から一気に23度まで落ちることもあります。
見やすいデジタル式の水温計を使っています。
最大値と最小値を自動的に記録してくれるため、 夏の水温上昇&冬の水温下降対策の目安に使えます。
熱帯魚として売られている魚のほとんどは「温帯」魚ですので、 水温が30度を越えるとどうしても死にやすくなるようですね。
ちなみに冬はヒーターなしで15度くらいまで下がっても大丈夫でしたが、 そのまま冷えすぎて凍死すると可哀相なので21度に保温しています。
(サーモスタットの一番低い設定温度が21度なので21度にしているだけ)
■増える水草を入れる
あまり増えない水草や手入れが大変な水草は、水槽に入れない方が楽できますね。
我が家では有茎水草や葉が大きいものは長続きしない傾向にあります。
購入時から最近まで名前を知らなかった謎の浮き草でしたが、 どうやらドワーフフロッグビットという名前らしいです。
アマゾンフロッグビットよりも葉が丸くて小さいのが特徴です。
5株ほど導入したら爆発的に増えてしまいました。
浮き草は植える面倒が要りませんので、お勧めです。
下から見ると葉の裏側が気泡になっていることが判ります。
これだけ葉が厚いと冬は保温効果があるかもしれません。
浮き草の上に飛び出したプラティの幼魚が戻れなくなって死んだこともあります。
幾重にも増えて水面を覆ってしまい、水槽が暗くなるため、定期的にごっそり捨てています。
買えば1万円分以上を毎回捨てている計算になります。
どういう原理なのかわかりませんが、 浮き草に比例してウィローモスも増えます。
暗い方が増えやすいのかもしれませんね。
アヌビアス・ナナが流木に活着しています。
たまに増殖して花を咲かせることもあります。
昔そうめん流しをやった時に使った竹を割って作成した棒です。
長さは約60cmあり、いつも水槽の上に置いて必要な時にすぐ使えるようにしています。
これ1本で水草トリミングや死んだ魚の除去、巻貝潰しなど全てを行なっています。
■濾過は外部式&底面
外部式ポンプ(フルーバル103)を使っている関係で、 上面がすっきりしています。基本的に底面濾過ですので、 ゴミやフンは砂利の中に吸い込まれて消えていきます。
水換えをする際には砂利中のヘドロも吸い出しますが、 エサを大量に投入している割にそんなに多くないんですよね。
二酸化炭素や水などに分解され、水草の一部になっているのかも。
底面濾過ですので、砂利は多孔質タイプを使っています。
水草の根もよく張るのですが、面倒なので現在は植えていません。
外部式ポンプの中に一握りSERAのブラックピートを入れています。
藻が生えないのはコイツの効果なのかもしれません。
とはいえ、これを入れたのは2年くらい前なので、 もはや原形をとどめていないかも知れませんが(^^;
■丈夫で安い魚を飼う
かなり長期間飼っているカージナルテトラ達です。
20匹くらい導入したのですが、全然減りません。
ヒラマキガイが大好物です。プレコフードも食べます。
パイロットフィッシュとして導入したサンセット・プラティです。
オレンジと赤のグラデーションが日没(サンセット)みたいに見えます。
とても丈夫で、底に落ちた餌やコケなど何でも食べる掃除屋的な魚です。
当初5匹だったのが、多産の卵胎生のため爆発的に増えてしまっています。
以前は稚魚をプラケースやペットボトルなどに隔離していたのですが、 最近は放置しているため、カージナルテトラの餌になっているようです。
一度だけ食われるところを目撃したのですが、自分でカージナルテトラの 目の前に飛び出していました。プラティは稚魚を食べないようです。
それでも浮き草やウィローモスのおかげなのか何匹かは生き残ります。
流木の節穴に体長5〜6cmの謎のプレコが棲んでいます。
プレコフードを与えても、すぐにプラティに横取りされます。
満足に餌を与えていませんが、何年も生きていますので、 ちゃんとコケを食べているのだと思います。
購入時とほぼ同じ大きさで、あまり大きくならないですね。
プレコはせっかく流木に活着した水草を剥がしてしまうことがあります。
我が家のプレコも昔は剥がしてましたが、なぜか剥がさなくなりました。
プラティは上の方、カージナルテトラは下の方に棲み分けているようです。
餌を与えるとプラティは上の方にいっぱい集まってきますが、 カージナルテトラは下の方で落ちてくるのを待つ感じです。
それにしてもプラティや水草は増えすぎました。
noahnoah研究所のブログ(カテゴリ:熱帯魚)