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ユーザー車検

2003年11月にノアで3回目のユーザ車検を行いましたので、以下にまとめておきます。

24ヶ月定期点検や必要な整備はディーラーなどに任せても、車検だけは自分で出した方が得です。
ユーザー車検を通すと「今までこんな簡単な作業に大枚を払ってたんだorz」と落ち込むはずです。

また、点検は検査の前後を問わないため、車検を受ける前に24ヶ月定期点検と整備は必須ではありません。
車検は車検期間の満了日の一ヶ月前から受けることができますので、余裕を持って行きましょう。


「費用について」

●ユーザー車検にかかった費用

重量税¥37,800
自賠責¥27,600
検査手数料¥ 1,400
用紙代¥ 30
合計:¥66,830
重量税と自賠責は法定費用なので、消費税がかかりません。
実質的な費用は検査手数料と用紙代の¥1,430だけです。
代書屋もいますが、簡単なので申請書類は自分で書きましょう。

●ディーラでの仮見積り結果(法定費用と点検のみ)

重量税¥37,800
自賠責¥27,600
印紙代等¥ 1,100
検査手続代行料¥ 8,100
24ヶ月定期点検¥18,800
日常点検¥ 1,700
車検測定料¥ 7,200
合計:¥102,300
(1999年11月の時点での仮見積り、「印紙代等」が何なのか今だに疑問なのですが)

仮に24ヶ月定期点検をディーラに任せたとしても、ユーザ車検ならば、上の赤字部分が¥1,430で済むので、¥16,670の利益になります。
有給休暇が取れる人や平日に休める人は散歩がてら小遣いを稼ぎましょう。
車検場では、代行業者のアルバイトと思われるおばさんに結構会います。

●ディーラでの整備・調整費用(部品代+技術料、税別)

バッテリ液補充¥0
ブレーキフルード取替¥825+2,600
エンジン・シャシー洗浄¥800+6,700
ブレーキクリーナ¥1,300
ブレーキ調整¥1,100
Vベルト全数取替¥2,310+3,000+2,500
Vベルト調整¥800
LLC取替¥3,900+1,700
合計:¥27,535(税別)
(1999年11月の時点での仮見積り)

整備と調整をディーラにお任せすると、更にこれだけ支払います。
ベルト交換は10万kmごとが目安ですので、3万km程度の初回車検では問題ないはずなのに見積もりを出すのは、過剰整備をするぞと宣言しているようなものです。
車検ごとに替えてもいいのはブレーキフルードとLLCくらいです。
ちなみに3回目も点検はしましたが、整備や調整は行っていません。

以下は4回目の車検事前見積もりです(2005年10月の時点での仮見積り)。
24ヶ月定期点検¥20,790
日常点検¥1,890
バッテリ液補充¥52
ブレーキフルード取替(1L)¥1732+2,940
エンジン・シャシ洗浄¥840+5,880
ブレーキクリーナ¥1,260+1,050
ブレーキ調整¥1,890
Vベルト全数取替技術料¥2,730(*3)
4PK960 Vリブドベルト¥2,310
5PK1100 Vリブドベルト¥3,150
Vベルト調整技術料¥945(*3)
LLC取替(3L)¥4,251+1,890
リーディングシュー取替¥1,680
フォグランプバルブ取替(*1)¥2,940+5,565
スピードメータ ドリブン ホールカバー取替(*2)¥798+840
タイミングベルト取替技術料¥11,130(*3)
タイミングベルト¥4,599
アイドラテンションスプリング¥4,599
タイミングベルトアイドラNo.1¥3,475
タイミングベルトアイドラNo.2¥1,921

(*1…PIAA プラズマ・イオン・イエローバルブH-120はディーラで車検不適合と判定された)
(*2…ATF漏れの修理のために必要な部品交換)
(*3…タイミングベルトとVベルト交換だけを頼むと、なぜか技術料が¥16,590になった)
ブレーキフルードとLLCの交換はディーラー以外の方が安い(各3000円程度)。

4回目の車検は点検/車検/調整/整備をディーラ以外で行い、 ベルト交換とATF漏れ修理をディーラで行いました。

「ユーザー車検の事前準備」

●情報収集

まずWebサイトや参考書などで情報を仕入れました。
・参考書:「ユーザー車検パーフェクトマニュアル」(ナツメ社 ¥1,200)

なぜか参考書の価格はユーザー車検の費用と近いものが多いようです(偶然?)。
ユーザー車検の参考書とはいえ、最低限の点検は必要ですので、 基本的な点検方法も載っており、車検以外でも役に立ちます。

ステップ式ユーザー車検完全合格マニュアル

●予約

ほとんどの地域でテレホンサービスにより24時間予約が可能です。
前日でも予約可能です。午前と午後のどちらかを指定しますが、整備が必要になる場合を想定すると、午前の方がいいでしょう。

私がいつも利用しているのは関東運輸局神奈川運輸支局 (地図)です。
自宅から3kmでした。
基本的にどの車検場でも受けられますので、最寄でOK。

●点検整備(1回目の時)

・24ヶ月定期点検の項目で自分でできる範囲¥0@自分
・日常点検¥0@自分
・ブレーキの減り具合のチェック¥0@ディーラ
・オイル交換¥2,000@ディーラ
・エアクリーナ交換¥2,770@自分
・ウォッシャー液追加¥0@自分
オイルやエアクリの交換は気分的なものなので、本来は換えなくてもいいものです。
ディーラでオイル交換のついでにブレーキのチェックも依頼しました(無料でした)。
事前の点検整備は必須ではないので、全てやらなくても車検を受けられます(後で点検整備可)。
24ヶ月定期点検だけディーラなどに頼むのもいいでしょう(日常点検は運転前にしているはずの項目です)。
車検で落ちた項目だけ調整・整備して、再度車検を受ければOKです(当日なら何度でも受けられます)。
初回の車検に落ちるような車は問題なので、ディーラにクレームしましょう(無償修理してくれます)。

●用意する書類

・自動車検査証今までの車検証です
・自動車損害賠償責任保険証明書今までの分と今後2年分の自賠責保険証が必要です
・自動車税納税証明書5月の納税証明で領収書とセットになっています
・24ヶ月定期点検記録簿車検前点検は必須ではありませんが、できる範囲で点検します
自賠責も車検場やその周辺で用意できますが、なるべく事前に用意しておきます。


「車検当日」

●車検場で用意する書類

・自動車検査票コースでの検査記録用です
・継続審査申請書鉛筆書きの項目があります
・自動車重量税納付書車検場で払うものです
上記3枚の用紙は車検場で購入できます(¥30)。
書類はバインダーにまとめておくといいでしょう。

●当日のスケジュール(1回目の時)

8:50紛失した自動車税納税証明書を再発行してもらうため、近所の区役所に。
しかし県税なので場所が違うとのこと。(軽自動車なら区役所でもOKです)
9:20そこで県税事務所 (青葉区市ヶ尾町27-5)へ行き、数十秒で再発行してもらう(無料)。
9:50なんと車検場でお金が足りず、教えてもらった近くの 農協でお金をおろす。
10:10車検場内の事務所めぐり開始。書類や印紙を購入&記入。
10:25検査ラインを見学。
10:45検査ラインに並び、しばらく待たされた後、検査。
11:05新しい車検証が発行される。
11:20自宅に戻り、休憩後、古い車検ステッカー等をはがしました。
11:59新しい車検ステッカーの貼付完了。
12:30予備日の予約をキャンセルしました。
ゆっくりやっても1時間以内の作業で済むはずです。
2回目と3回目のユーザ車検の所要時間は1時間以内でした。
ラインで待たされなければ、申請から30分程度で終わると思います。
もしダメでも、当日中なら追い金無しで何度でもトライできます。
翌日以降は¥1,430を払う必要があるものの、何度でも挑戦できます。

●失敗の数々

【1回目】
・事務所で書類提出時に24ヶ月点検記録簿を求められましたが、 車内に置いてきてしまったと言ったら、見せないで済みました。
義務でなくなったとはいえ、せっかく作ったのに少しさみしい気分です。
・途中で自動記録器への打刻を忘れました。(よくあることみたい)
・間違えて申請書の方に打刻しました。(これもよくあることみたい)

【2回目】
・順路を間違えて、書類に納税証明の判子を押される前に受付に行ってしまいました。
・検査ラインに並ぶ前にホイールキャップとボンネットのロックを外すのを忘れました。
・印鑑を忘れ、自宅に取りに戻りましたが、本人の署名があるなら不要でした。

【3回目】
・書類を出す際に昔の自賠責を一緒に出すのを忘れた(車に取りに戻った)。
・ブレーキ検査でギアをニュートラルにするのを忘れ、もたついているうちに不合格に。
・鉛筆書きの書類にボールペンで記入。鉛筆で上書きすればOKとのこと。
3回目でも2年も経つと意外に忘れていることが多いですね。
これだけ手際が悪い素人でもちゃんと車検を通せるのです(^^)

●私のノアのノーマル車との外観上の違い

・シャインテールキット(GUMP)
・ジェットワイドウォッシャー
・クリアサイドマーカー(トヨタ純正)
・マフラーカッター
・フォグランプバルブ(PIAA)
つまりこれらは車検OKだということでしょう。



車検ステッカー

運輸省から 国土交通省へ
車検2回目では車検ステッカー(検査標章)が「運輸省」から「国土交通省」へ変わりました。

3回目も国土交通省
車検3回目も国土交通省ですが、4回目はデザインが変わっていることでしょう。
2004年1月5日から車検証と検査標章のデザインが変更さています。
(自動車登録検査業務電子情報処理システムの更改について)

検査標章を剥がす際は手で少し破ってから洗剤で湿らせておけば綺麗に取れます。
検査標章の剥離紙には「車室内後写鏡を有する自動車はその前方の前面ガラスの上部に、その他の自動車は運転者席から最も遠い前面ガラスの上部にはりつけること。」などと書いてありますので、ルームミラーがあるノアはフロントガラス中央上部に貼る必要があります。

それにしても、シワシワになって汚らしくなっていく検査標章は廃止しないのですかね。
トップシェードのある車では検査標章がほとんど見えませんし、ナンバーを照会すれば車検を受けたかどうかすぐ判りますので、わざわざ窓に貼る意味があるのか疑問です。
新しい検査標章はシワシワにならないかもしれませんが、廃止してもらいたいです。

新しい検査標章
4回目の車検では検査標章が変わりました。比べると小さくなったのが判りますね。
また、従来の紙製の検査標章より経年変化でシワになりにくそうな材質に変わっています。

自動車リサイクル法

2005年1月1日から本格施行された「自動車リサイクル法」によって、
新車購入、車検、廃車の際に税金や廃車費用とは別に料金を取られます。
次回の車検で取られる正確な金額はトヨタのページでは判りませんでしたので、 自動車リサイクル促進センター自動車リサイクルシステムで調べてみました。

【リサイクル料金照会結果】
車検時お支払い料金
シュレッダーダスト料金¥8,030
エアバッグ類料金¥1,950
エアコン料金¥2,050
情報管理料金¥130
資金管理料金¥480
合計¥12,640
(上記は私のノアの場合です。料金は年式や仕様によって異なります。)

預託金や余剰金の利子だけでも相当儲かるのに、情報や資金の管理に1件¥610も取るようです。
¥12,030の取り扱い手数料として¥610も取れる会社がうらやましいです。
膨大な利益は天下り役人の退職金や関係会社に流れていくのかもしれません。

ちなみに廃車せず輸出してしまえば、リサイクル料金の返還請求が可能です。
また、廃車する場合は自動車重量税の廃車還付制度を忘れないようにしましょう。

5回目の車検の見積もりではトヨタのディーラーからリサイクル料金の見積もりが出ていました。
車検証と一緒にリサイクル券(預託証明書)を入れていたのですが。
すでに前回の車検で払ったことは自動車リサイクルシステムで照会しても明らかなので、何かの間違いでしょうが、 ディーラーが知らずに毎回徴収しているとしたら、大変なことになりますね。

ちなみにリサイクル券を紛失した場合、最寄の運輸支局などに行けば、無料で再発行してもらえます。

ノアのウィークポイント

国土交通省のページには、 「自動車ストロング・ウィークポイント」という、車検時に整備を必要とした部位(弱点)を集計したものがあります。
メーカー指定の定期交換項目も載っており、整備項目を選択する際の参考になります。

(2001年調査)
E-SR40G
E-SR50G
KD-CR40G
KD-CR50G

(2002年調査)
E-SR40G
E-SR50G
GF-SR40G
GF-SR50G
KD-CR50G

(2003年調査)
E-SR40G
E-SR50G
GF-SR40G
GF-SR50G
KD-CR40G
KD-CR50G


車検5回目(2007年11月)は、4回目と同様にユーザー車検ではなく、 整備工場に出しました(ホリデー車検兼子自動車工業)。

フロントハブオイルシール(グリス)交換(\4,980)とリヤブレーキのライニング交換(\8,100)を頼みましたので、 自賠責(\30,830)、重量税(\37,800)、印紙代(\1,100)と車検の手数料などを含め\102,150もかかってしまいました。

取り過ぎて余っている自動車重量税は、いつ減税もしくは撤廃されるのでしょうか?
自民党が与党のうちはダメかもしれませんね。

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